水産庁公式ブログ「アワビのステーキ食べてみたいよね」2023年9月

【9月12日 漁業取締船「天神」を取材してきました!】
8月29日(火曜日)、水産庁の漁業取締船「天神(てんじん)」乗組員と取締航海に関する意見交換を行いました。
また、この機会を利用して取材も行いました。
「天神」を間近で見たのは初めてでしたが、白を基調としたとても美しい取締船でした。
天神の全体写真
それではさっそく船内に入っていきましょう。船内は清掃が行き届いており、清潔が保たれています。
船内食堂
本日の意見交換会は船内食堂で行いました。その後、以下のとおり「天神」船長を取材しましたので、紹介します。
Q.「天神」はどのような船ですか?
A.「天神」には取締装備が充実しており、違法設置漁具の回収の実績がとても多いです。また、乗組員には若い人が多く、とても元気いっぱいです。
Q.乗組員の方は水産系学校の卒業者が多いのでしょうか?
A.はい、約半数以上が水産高校(専門学校も含む)の卒業者となっています。
Q.船内生活はどのようになっていますか?
A.乗組員には各自個室が割り当てられています。一方で風呂・トイレ・洗濯機などは共用ですので、次の人が気持ちよく使えるように心がけています。また、船内では、お互いにコミュニケーションをこまめにとることで、融和団結につなげるようにしています。
Q.職場と生活の場が同じ中で、気持ちの切り替え方は?
A.ワッチ(※)に入る前は船内巡視を行い15分前にブリッジに入るようにしています。また、プライベート空間が確保されているため、ワッチ外の自由時間を映画鑑賞などで有意義に過ごしています。他にも、船内に誰でも利用可能なエアロバイクを設置していますので、リフレッシュが出来ます。
ワッチ:見張りや操船などの当直業務のこと。
Q.船長が漁業取締活動で重視していることは何でしょうか?
A.安全第一で運航することと、何より漁業監督官のニーズに応えることです。
Q.今まで漁業取締活動を行ってきた中で大きな出来事は何ですか?
A.いくつかありますが、平成29年の韓国はえ縄漁船の拿捕が一番印象に残っています。
Q.最後に漁業取締船に乗っていてよかったなと思うことは何ですか?
A.最前線で日本の水産資源を守ってくれている、など周囲からの反応がいいことです。また、全国各地に入港できますので、休日には観光地にも行けることでしょうか。
ここで「天神」搭載の装備や船内設備を画像で紹介したいと思います。
ブリッジ内部の様子
船長がおっしゃるには、「天神」は取締機器が充実しているとのことです。車との違いは一目瞭然ですね。
取締艇の昇降の様子
その名のとおり、取締りに使用する搭載艇です。その高速性を生かして違反船を取り締まります。
いざというときにスムーズに使えるよう、日々の訓練は必須です。
乗組員の個室
昔と違って、今はプライベート空間がしっかり確保されています。
船内設置のエアロバイク
船内ではどうしても運動不足になるので、こういった健康器具が乗組員の健康維持に役立っているとか。
「天神」の船長さん、お忙しい中本取材を受けてくださり、誠にありがとうございます。また、乗組員の皆さんとの意見交換は大変有意義でした。本日は本当にありがとうございました。
~番外編「天神」の船内食~
取材中に船内を歩き回っていると、ん?何やらものすごく美味しそうな香りがしてきましたよ!
ここは「天神」乗組員の皆さんの胃袋を支える厨房室です。
Q.船内ではどのような食事が出ますか?
A.朝は和食または洋食、昼はめん類や丼類が中心です。また、夜は約5品以上のおかずが出ますし、1航海に何度かアイスクリームなどのデザートがあります。
Q.海上自衛隊のように金曜日はカレーライスでしょうか?
A.金曜日ではありませんが、入港日前日の昼食がカレーライスとなっています。
「天神」名物のカレーライス、とてもおいしそうです!
【9月11日 第25回ジャパンインターナショナルシーフドショーをリポート!】
8月23日~25日に開催された「第25回ジャパンインターナショナルシーフドショー」を取材してきました!
大盛況だった会場の様子を少しだけご紹介します。
国立研究開発法人水産研究・教育機構(水研機構)のブースを発見!
二ホンウナギの完全養殖の関する取り組みを紹介してもらいました。
ウナギ種苗を育てるための研究を進めています。
より飼育しやすい水槽やエサ、自動給餌装置の開発など、完全養殖の社会実装を目指しています。
全国漁業協同組合連合会の出展を見学しました!
水産庁と連携したプロジェクトも多数紹介いただいております。
<全国漁業協同組合連合会についてはこちらから>
水産エコラベルコーナーでは、水産ラベル付きの魅力的な商品が紹介されていました!
水産エコラベルは、持続的な資源管理や環境配慮への取組に対する証明になります。
水産庁では国際水準の水産エコラベルの普及推進に係る取組を支援しています。
スマート水産業コーナーでは、ICT、IoT等の先端技術を活用した取り組みを紹介していました!
取材した舞鶴工業高等専門学校では、スマートブイによる定置網漁業の効率化・省エネ化や、衛星を活用した海上遭難者早期発見システムの実装を目指し、舞鶴市田井漁港を中心に活動しています。
水産庁が制定した「さかなの日」に賛同している企業も発見!
水産庁では「さかなの日」の制定の趣旨に賛同し、ともに水産物の消費拡大の活動を実施してくださる賛同メンバーを募集しています!
<「さかなの日」はこちらから>
また、三陸・常磐コーナーでは、様々な企業が三陸常磐産の魅力的な水産物をPR!
来年の開催も楽しみですね!
お問合せ先
漁政部漁政課広報班
代表:03-3502-8111(内線6505)
ダイヤルイン:03-3502-7987