プレスリリース
水産庁/南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)第26回年次会合の結果について
農林水産省は、平成27年10月27日(火曜日)、中央合同庁舎第4号館 共用会議室1219-1221号室において、食品安全に関する「優先的にリスク管理の対象とする有害化学物質のリストの見直し案及び有害化学物質の実態調査の中期計画案(平成28~32年度)」についての説明・意見交換会を開催します。
本説明・意見交換会は公開です。ただし、カメラ撮影は冒頭のみ可能です。
平成19年11月5日
水産庁
南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)第26回年次会合の結果について
10月22日から11月2日まで、ホバート(豪州)にて南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)第26回年次会合が開催され、来年度のメロやオキアミの操業条件が策定されるとともに、深海漁業管理のための保存措置が合意された。 |
1.日程・場所
10月22日(月曜日)~11月2日(金曜日)ホバート(豪州)
2.我が国出席者
勝山水産庁国際課交渉官(代表)ほか、水産庁、(独)水産総合研究センター遠洋水産研究所、外務省、国立極地研究所の担当者、業界関係者が出席した。
3.主要議題の結果
(1)メロの保存措置
- 従来通り、我が国の2隻の漁船の開発漁業の操業が認められた。
- また、2002年以来禁漁となっている海区において、80tを上限とする我が国の漁船による調査漁獲計画が認められた。
- 漁獲可能量については、多くの海区で現状維持となったものの、我が国漁船も操業する一部海域において、IUU漁船の操業の増大と資源悪化の懸念を受け、削減された。
(2)オキアミの保存措置
- 漁獲可能量は昨年より若干減少したものの、現在の操業レベルに比して十分なものとなっている。我が国から1隻の漁船が操業を行う予定である旨を申請した。
- 旗国管理によるVMS(漁船衛星監視システム)の導入が合意された。また、事前申請の際の情報提供の詳細化と、出来るだけ正確な申請をすべき事が合意された。
- オキアミ漁船へのオブザーバー乗船については、オキアミの資源評価を実施するためにどの程度のカバー率が必要かについて、来年度に議論することとなった。
(3)深海漁業管理
- 脆弱生態系への影響の軽減を求める昨年の国連決議を受け、深海漁業管理のための保存措置が合意された。2008年12月1日以降、脆弱生態系が発見された場合には、着底漁業はその海域での漁業を停止するか、重大な影響を防止するための措置を執る必要がある。
- この保存措置の実施のため、来年度の科学委員会で、「脆弱生態系」や「重大な影響」の具体的な定義、及び脆弱生態系が発見された際の対応策等について、さらに議論していくこととなった。
(4)その他
- EC、米国の提案を受け、CCAMLRのパフォーマンス・レビュー(機能評価)の実施が決定された。内部専門家、外部専門家、NGO等によって構成されるパネルによるレビューが来年夏に実施される予定。
- ECが強く求めていた、IUU漁船の旗国に対して是正を要求し、最終的には貿易制限を可能とする保存措置については、アルゼンチンのみが、IUU漁業国を特定するという考え方は南極条約の精神に反するとして強く反対し、欧米諸国の強い支持にもかかわらず合意されなかった。
- NAFO、SEAFO等の他の機関のIUU漁船リストを、そのままCCAMLRのIUU漁船リストに取り込むことを提案するノルウェーの提案については、我が国、中国、アルゼンチン等がCCAMLRはCCAMLRとして自身のIUU漁船リストを検討すべきである等の指摘を行った結果、ノルウェーは提案を撤回し、将来更に議論したいとした。
- 今次会合より、中国が加盟した。
(5)次回会合
次回会合は、来年10月27日から11月7日にホバートで開催される予定。
(参考)
CCAMLRは、南極の海洋生物資源の保存管理のために1982年に設立された地域漁業管理機関で、現在、我が国を含む24カ国とECが加盟している。
資源管理部国際課
担当者:協定1班 中塚、坂本
代表:03-3502-8111(内線6745)
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FAX:03-3502-0571
お問合せ先
XXXX室XXXX課
担当者:山田、鈴木
代表:03-3502-8111(内線0000)
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