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(1)漁業・養殖業の国内生産の動向

 

〈漁業・養殖業生産量、生産額は減少〉

令和元(2019)年の我が国の漁業・養殖業生産量は、前年から22万トン(5%)減少し、420万トンとなりました(図表2-1)。

このうち、海面漁業の漁獲量は、前年から13万トン減少し、323万トンでした。魚種別には、ホタテガイ、スケトウダラ等が増加し、サバ類、サンマ等が減少しました。一方、海面養殖業の収獲量は92万トンで、前年から9万トン(9%)減少しました。これは、貝類、海藻類が減少したこと等によります。

また、内水面漁業・養殖業の生産量は5万3千トンで、前年から4千トン(7%)減少しました。

令和元(2019)年の我が国の漁業・養殖業の生産額は、前年から733億円(5%)減少し、1兆4,918億円となりました。

このうち、海面漁業の生産額は、8,684億円で、前年から695億円(7%)減少しました。この要因としては、水温・海流等の海洋環境の変化により、さけ・ます類の回帰率の低下、さんまの回遊量の低下や漁場が沖合へ移動したことによる漁獲量の減少等が影響したと考えられます。

海面養殖業の生産額は、5,014億円で、前年から45億円(1%)減少しました。この要因としては、ほたてがいの主要産地である北海道噴火湾地区で大量へい死が発生したことによる生産量の減少や、まだいの主要産地である愛媛県において消費量の低迷等により価格が低下したこと等が影響したと考えられます。

内水面漁業・養殖業の生産額は、1,220億円で、前年から7億円(1%)の増加となりました。

図表2-1 令和元(2019)年の漁業・養殖業の生産量・生産額

図表2-1 令和元(2019)年の漁業・養殖業の生産量
図表2-1 令和元(2019)年の漁業・養殖業の生産額

コラムサケ、サンマ、スルメイカの不漁

近年、サケ、サンマ、スルメイカの不漁が続いています。不漁の要因については、海水温や海流等の海洋環境の変化、外国漁船による漁獲の影響を含む様々な要因が考えられます。

令和2(2020)年には、サケは約5.3万トン、サンマは約3.0万トン、スルメイカは約3.7万トン(水産庁調べ)と、いずれも漁獲量は過去最低レベルとなりました。サケについては、稚魚が海に降りる時期に、生き残りに適した水温の期間が短かったことが要因との指摘がなされています。サンマについては、仔稚魚の生残率の低下により資源量が減少したことや、我が国沿岸の水温が高く漁場が沖合に形成されたことが、スルメイカについては、産卵海域である東シナ海の水温が産卵や生育に適さなかったことが、それぞれの主な不漁の要因と考えられ、さらに、両魚種とも外国漁船による漁獲が影響した可能性もあります。

不漁の要因を解明するためには複数年にわたる様々なデータに基づき、資源状況や海洋環境の変化等を科学的に分析する必要があります。このため、それらのデータを継続的に収集する体制を構築していくことが極めて重要です。

サンマの回遊と漁場形成の概念図

サンマの回遊と漁場形成の概念図

日本海のスルメイカ産卵期の水温の推移

日本海のスルメイカ産卵期の水温の推移

日本海のスルメイカ再生産成功率の推移(卵・幼生の生き残りの指標)

日本海のスルメイカ再生産成功率の推移(卵・幼生の生き残りの指標)

お問合せ先

水産庁漁政部企画課

担当者:動向分析班
代表:03-3502-8111(内線6578)
ダイヤルイン:03-6744-2344
FAX番号:03-3501-5097