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(2)漁村をめぐる現状

〈漁村は人口が減少傾向にあり、高齢化が進行〉

我が国の海岸線は、総延長が約3万5千km*1に及び、世界でも有数の長さを誇っています。我が国の海岸線には多くの漁村が存在しており、その多くは、漁業には適地であるリアス海岸、半島、離島等に立地しています。漁村のうち漁港の背後に位置する漁港背後集落*2の状況を見ると、離島地域にあるものが約18%、半島地域にあるものが約31%となっています(図表特-1-2)。

また、漁村の多くは背後に崖が迫り、平坦地が少ない狭隘きょうあい・高密度な集落を形成し、その地形特性や制約上、集居や密居集落の割合が高い傾向にあります(図表特-1-3)。

漁村の立地は、交通等においては条件不利地にあるほか、自然災害に対して脆弱であるなど、漁業以外の面では不利な条件下に置かれています。

  1. 国土交通省「海岸統計」による。
  2. 漁港の背後に位置する人口5千人以下かつ漁家2戸以上の集落。

図表特-1-2 漁港背後集落の状況

図表特-1-2 漁港背後集落の状況

図表特-1-3 漁港背後集落の立地特性

図表特-1-3 漁港背後集落の立地特性
漁村の立地特性
列密居の漁港背後集落
塊密居の漁港背後集落

このような立地条件にある漁村では、人口は減少傾向にあり、令和5(2023)年3月末時点の漁港背後集落人口は189万人になりました。高齢化率は、全国平均を約11ポイント上回り、41%となっています(図表特-1-4)。

図表特-1-4 漁港背後集落の人口と高齢化率の推移

図表特-1-4 漁港背後集落の人口と高齢化率の推移

お問合せ先

水産庁漁政部企画課

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代表:03-3502-8111(内線6578)
ダイヤルイン:03-6744-2344