このページの本文へ移動

水産庁

メニュー

(2)海外における水産資源及び漁業への影響

〈ズワイガニ資源の減少やサバの分布域の変化等が発生〉

海外においても、海洋環境の変化による水産資源の変化や漁業への影響が報告されています。

ベーリング海では、令和3(2021)年に発生した大量のへい死によりズワイガニ資源が急速に減少し、令和4(2022)年漁期から禁漁となりました(図表特-2-9)。米国海洋大気庁(NOAA)によれば、海洋熱波による海水温の上昇によりズワイガニの代謝が増加する一方、それを賄う餌が不足したことが大量へい死につながったと考えられるとのことです。北海では、サバの分布域の変化により、沿岸国間において漁獲可能量(TAC: Total Allowable Catch)の配分をめぐり争いが生じました。また、中東部大西洋では、ヨーロッパイワシの資源量の減少や分布域の北方へのシフトがみられるなど、海外でも海洋環境の変化の影響がみられています。

図表特-2-9 ズワイガニ(ベーリング海)の推定資源量の推移

図表特-2-9 ズワイガニ(ベーリング海)の推定資源量の推移

お問合せ先

水産庁漁政部企画課

担当者:動向分析班
代表:03-3502-8111(内線6578)
ダイヤルイン:03-6744-2344