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水産庁

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(3)水産加工・流通への影響

〈水産加工業者による原材料の確保への影響〉

これまでみてきたように、サンマ、スルメイカ、サケ等の不漁の継続や、一部魚種の分布域の変化等が継続する中で、産地で水揚げされた漁獲物を原材料として利用してきた加工業者による原材料の確保が困難となっています。特に大規模な設備を導入し、特定の製品を大量に生産する加工場においては、漁獲される魚種の変化に応じた機動的な製品の転換が困難なため、遠方から原材料を調達するための輸送コストの増加等が課題となっています。

さらに、魚種の分布域の変化に伴って、地域によっては新たに獲れるようになった魚種を食べる文化がない、販路が確立していない等の要因により低価格で取引されるといった事例も確認されています。

消費者にとっては、これらの不漁が続くサンマ等の魚種が高値で推移するなど、国内生産の減少等により生鮮魚介類の価格が上昇しています。

お問合せ先

水産庁漁政部企画課

担当者:動向分析班
代表:03-3502-8111(内線6578)
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