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水産庁

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藻場の保全・創造、磯焼け対策

  藻場とは、沿岸の浅海域において海藻や海草が繁茂している場所のことをいいます。
  藻場は、水産生物の産卵場所や幼稚仔魚等の生息場所、アワビ・サザエなどの海藻類を食す水産生物や海藻表面や藻体間の餌料生物を捕食する水産動物にとっての餌場となるなど、豊かな生態系を育み、漁業資源の増殖に大きな役割を果たしています。また、藻場を含む海洋生態系に貯留される炭素、いわゆるブルーカーボンが注目され、二酸化炭素の吸収源としての機能にも多くの期待が寄せられています。
  一方、我が国沿岸の藻場は、様々な要因によって、海藻が衰退し、消失するいわゆる磯焼けが発生しています。そこで、この多面的な機能を有する藻場を保全・創造するため、水産庁は、藻場の保全・創造に取り組む活動組織や地方公共団体を支援するとともに、実効性のある取組となるようガイドライン等を策定・公表するほか、新たな取組や優良事例を共有する全国協議会の開催を行っております。

目次


・藻場・干潟ビジョン

・ガイドライン・手引き
  ・磯焼け対策ガイドライン
  ・Guidelines for Conservation and Restoration of Seaweed Beds
  ・海水温上昇に対応した藻場保全・造成手法(暫定版)
  ・実効性のある藻場モニタリングの手引き
  ・広域藻場モニタリングの手引き
  ・捕食者を利用した藻場回復の手引き
  ・磯焼け対策における施肥に関する技術資料

・磯焼け対策全国協議会

 主な支援制度
  ・水産基盤整備事業(公共事業)
  ・水産多面的機能発揮対策

(参考)漁港漁場整備長期計画

第2版  藻場・干潟ビジョン(令和5年12月)



本ビジョンは、実効性のある効率的な藻場・干潟の保全・創造対策を推進するため、地方公共団体等が各地域の特性を織り込んだ「各海域の藻場・干潟ビジョン」を策定する際の基本的な指針です。


藻場・干潟ビジョン(第2版)(本文)(PDF : 2,558KB)
藻場・干潟ビジョン改訂について(概要)(PDF : 921KB)
新旧対照表(PDF : 509KB)






第3版 磯焼け対策ガイドライン(令和3年3月)


本ガイドラインは、漁業者等が自ら主体となって藻場の保全・回復を計画・実行できるようにするため、藻場の役割など基本的なことから、磯焼けとなる要因と要因ごとの対策手法、具体的な対策事例等を整理しとりまとめたものです。

【全体版】
磯焼け対策ガイドライン(PDF : 18,945KB)

【分割版】
表紙・まえがき・はじめに・目次(PDF : 994KB)

The 3rd Edition Guidelines for Conservation and Restoration of Seaweed Beds


表紙

These guidelines are compiled to enable to fishermen and others themselves to take the lead in planning and implementing the conservation and restoration of seaweed beds.
These guidelines offer a summary of the roles of seaweed beds, the causes of their decline, and practical countermeasures with examples. 

This English version contains only selected content from the original document.


海水温上昇に対応した藻場保全・造成手法(暫定版)


本資料(暫定版)は、藻場が海水温上昇により、海藻の枯死や植食性魚類等の摂食活動の増大が予想され、さらなる磯焼けの振興が懸念される中で、海水温上昇を踏まえた対策として、(ア)海水温上昇が抑えられている場所(深場、河口周辺等)を活用する、(イ)高水温下でも生育可能な海藻種を用いることが考えられます。これらの対策の考え方を磯焼け対策ガイドラインを補完する手引きとしてとりまとめたものです。

【全体版】
海水温上昇に対応した藻場保全・造成手法(暫定版)(PDF : 11,478KB)

【分割版】
概要版(PDF : 375KB)
表紙・目次・はじめに(PDF : 968KB)
1章 海水温上昇と藻場の関係(PDF : 2,470KB)
2章 海水温上昇に対応した藻場保全・造成手法(PDF : 2,781KB)
3章 海水温上昇に対応した磯焼け対策の事例~おわりに(PDF : 4,328KB)
参考資料・引用文献(PDF : 2,571KB)

実効性のある継続的な藻場モニタリングの手引き(令和6年4月)


本手引きは、藻場モニタリングがダイバーによる潜水目視観察からセンシング技術(音響ソナー、ドローン空撮、航空写真、衛星画像)を用いて解析する手法などさまざまな手法がある中で、主に漁業者が行うモニタリングに関する基本的な考え方と被度計測方法等の実践方法を紹介するものです。

【全体版】
実効性のある継続的な藻場モニタリングの手引き(PDF : 9,400KB)

【分割版】
表紙・目次(PDF : 406KB)

第1章 目的~第2章 手引きの構成(PDF : 873KB)



    広域藻場モニタリングの手引き(令和3年3月)


    表紙

    本手引きでは、衛星画像・航空写真・ドローン空撮・音響測量を用いた広域的な藻場の分布状況を把握する手法について紹介し、海域全体での藻場調査を行う手法について整理したものです。

    【全体版】
    広域藻場モニタリングの手引き(PDF : 12,352KB)

    【分割版】
    表紙・目次(PDF : 615KB)

    p1~p33(手引きの目的~広域藻場の調査方法)(PDF : 7,294KB)
    p34~p52(広域藻場調査の教師・検証データの取得~藻場調査手法の特徴とコスト比較)(PDF : 4,745KB)
    参考資料(PDF : 927KB)




    捕食者を利用した藻場回復の手引き


    本手引きでは、磯焼けの原因となるウニ等の植食動物を捕食する動物(イセエビなど)を利用した藻場保全対策について、国内外の事例を織り交ぜながら、捕食者の役割に注目した磯焼け対策の考え方と現行制度の下、地先レベルで適用可能な方法を中心に紹介します。



    捕⾷者を利⽤した藻場回復の⼿引き(PDF : 2,043KB)








    磯焼け対策における施肥に関する技術資料(平成27年3月)


    本資料では、磯焼けの一因として栄養塩不足が指摘され、その対応策として施肥が検討されているケースがある。現在のところ、施肥方法は開発段階のものも多いが、本技術資料では、これまで実施されてきた施肥試験を参考に磯焼け海域において施肥を実施する際の基本的な考え方や課題を整理しています。



    磯焼け対策における施肥に関する技術資料(平成27年3月)(PDF : 1,686KB)





    磯焼け対策全国協議会


    令和6年度磯焼け対策全国協議会チラシ
    参考:令和6年度磯焼け対策全国協議会チラシ

    本協議会は、沿岸域の豊かな資源を育む藻場の全国的な磯焼けに対応するため、各地で検討・実施される調査研究、技術開発、対策事業等について情報共有を図り、取組の強化を図ることを目的に、平成19年度より開催しています。



    詳細リンク







    主な支援制度

    水産基盤整備事業(公共事業)

    水産基盤事業(うち水産環境整備事業)では、地方公共団体等が実施する藻場造成のための着定基質の設置等に要する
    経費を支援しています。


    詳細リンク

    水産多面的機能発揮対策

    水産多面的機能発揮対策としては、地域の活動組織が実施する藻場保全の取組の一環として実施する母藻の設置、食害
    生物の除去、岩盤清掃など要する経費を支援しています。

    詳細リンク


    (参考)漁港漁場整備長期計画

    漁港漁場整備長期計画


    漁港・漁場の整備を戦略的かつ計画的に推進するため、令和4年度~8年度までの5ヵ年の計画として閣議決定された漁港漁場整備長期計画では、環境変化に適応した漁場生産力の強化の一環として、藻場・干潟等の保全・創造を推進していくこととして、そのための具体的な施策及び目標を明記しています。


    漁港漁場整備長期計画(令和4年3月25日閣議決定)の概要(PDF : 549KB)
    漁港漁場整備長期計画(令和4年3月25日閣議決定)(PDF : 405KB)





    お問合せ先

    漁港漁場整備部計画・海業政策課
    担当者:計画班
               ダイヤルイン:03-6744-2387

    漁港漁場整備部事業課
    担当者:機能高度化班
               ダイヤルイン:03-6744-7137