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水産庁

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(5)積極的な情報収集や他業種との交流による水産業の活性化

 

今日の情報化時代にあっては、水産業に役立つような様々な情報も豊富にあります。自ら積極的に役に立つ情報を収集することなどにより、創意工夫を伴った水産業の活性化を図ることが可能と考えられます。また、水産業界の中だけでなく、他業種との積極的な交流や協力を行うことは、水産業の活性化につながると同時に、水産業が他産業や他分野へよい影響をもたらすことも考えられ、ひいては地域全体の活性化に寄与することが考えられます。今後、このような幅広い視野を持った人材を育成していくことも重要です。

コラム森は海の恋人

地球温暖化や海洋プラスチックごみ問題など様々な環境問題が深刻になっている現在、水産業を発展させていく上では、環境に配慮することがますます重要になってきています。

「森は海の恋人」という言葉をご存じでしょうか。現在は小・中学校や高校の教科書にも取り上げられているこの言葉は海と森の密接な関係を表しています。様々な漁業や養殖業が行われる沿岸域の多くは、山や森の栄養分が川を通して流れ込み、海を豊かにしています。一方で、一時的な大量の土砂の流入により、海が濁ったり、サンゴが死滅したりするなどの被害をもたらすこともあります。このように森は海に大きな影響を及ぼします。

宮城県気仙沼市のNPO法人「森は海の恋人」では、この海と森の関係に着目し、様々な活動を行っています。その1つが「森づくり」です。植樹ややぶ払いなどによって、豊かな生態系を持つ里山を良好な状態に保ち、ひいては川によってつながっている海の環境保全を目指しています。また、「森づくり」以外にも体験学習や子供キャンプを通して自然と触れ合う「環境教育」や様々な研究者や研究機関等との連携によって、各種の自然環境調査を実施する「環境保全」の活動にも取り組んでいます。

豊かな海を守っていくためには、海はもちろんのこと、海を取り巻く山や川、森など周囲の環境も守ったり、幅広い分野の人と連携・協力したりすることが重要です。

「森は海の恋人植樹祭」の様子の写真