特集2 新型コロナウイルス感染症による水産業への影響と対応
新型コロナウイルス感染症は、令和2(2020)年以降、世界的な大流行となり、世界の経済・社会に多大な影響を及ぼし続けています。
我が国においても、外出や密集を避ける生活様式が常態化し、外食から内食へと食の需要が変化する中で、水産物の需要も大きく影響を受けています。他方で、水産物の流通・販売における新たな動きも見られています。
このような中、農林水産省は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた水産物の販売促進・消費拡大等に向けた取組や漁業者等の経営継続を支援してきました。
本特集では、これまでの新型コロナウイルス感染症による水産業への影響と対応について記述します。
本特集の概要は、以下のとおりです。
特集2の概要
(1)水産物需要における影響と新たな動き
- 自宅での食事・料理機会が増加し、家計の消費支出額は外食で大きく減少
- 買い置きができ、調理が手軽で便利な家庭用冷凍食品の需要が増加
- 外食産業の売上高が大きく減少
- スーパーマーケットでの水産物の売上高が増加
- インターネットを利用した販売での食料消費が増加
(2)水産物供給における影響と新たな動き
- 高級魚介類を中心として魚介類の取扱金額が下落
- インターネットを利用した販売の動きが活発化
- 水産物の輸出は、輸出先国・地域の需要の変動に伴い、令和2(2020)年に減少し、令和3(2021)年に増加
- 入国制限により技能実習生の滞在人数が減少
(3)水産業における対応
- 水産物の販売促進
- 輸出の維持・促進の取組を支援
- 代替人材の確保の支援と入国制限・緩和における対応
- 漁場の保全活動や水産資源調査の取組を支援
- 漁業者等の経営継続を支援
- 漁業者団体による業種別ガイドラインの作成を支援
- 新たな生活様式に対応した水産物消費拡大検討会の開催
- 新たな生活様式に対応した水産物消費拡大方策
目次
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水産庁漁政部企画課
担当者:動向分析班
代表:03-3502-8111(内線6578)
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