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漁業活動による環境保全

漁業の営みの多くが沿岸域の環境を守り、生態系の維持に大きく貢献しています。

カキの水質浄化能力

カキやアサリなどの二枚貝類は、海水をろ過し、プランクトンや有機懸濁物を餌とすることで海水を浄化する働きがあります。特に養殖のカキやホタテ貝、アコヤ貝(真珠)などは、筏からカーテンのように吊るされているため、効率よく海水をろ過します。

1個のカキが1日にろ過する海水は約400リットルといわれ、広島湾の海水を約5日でろ過する計算になります。

 

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    広島湾に浮かぶカキ養殖筏の航空写真
(画像をクリックすると別ウインドウに詳細画像を表示します)(JPG:200KB)

 

二枚貝は天然のろ過装置(アサリの水質浄化実験)

7kgのアサリを入れた水槽と空の水槽による濁った海水の浄化実験(千葉県内湾水産試験場)。開始1時間後にはほぼ透明になります。

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海の環境を守る漁業の物質循環システム

近年、生活排水に含まれるチッソ、リンの流入により、沿岸域の環境は富栄養化などの影響を受けています。

漁業は、適度な漁獲(間引き)によって、魚介類の世代交代を促進し、繁殖・成長を高めるとともに、食物連鎖によって海の生物に取り込まれたチッソ、リンを陸上へと回収することで、沿岸域の環境保全に大きく貢献しています。

 

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農的循環システムから漁的循環システムへ

高度成長期以前のわが国では、排泄物を下肥として利用する「農的循環システム」が成立していました。ところが、化学肥料が普及し、また水洗トイレや下水処理場が普及した現在、排泄物中のチッソ、リンなど栄養塩類の6~7割は海へと流入します。 海中において、チッソとリンは植物プランクトンに摂取された後、食物連鎖によって多様な海の生態系を構成する物質としての役割を担いますが、過剰なチッソとリンの流入は、富栄養化をもたらし赤潮や青潮など深刻な環境問題の要因となります。 魚介類の捕獲とは、すなわち栄養塩類の陸上への回収を意味します。漁業による「漁的循環システム」は、海域の水質保全にとってきわめて重要な役割を担っているのです。

 

  

 

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