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水産庁

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河川・湖沼の生態系保全

漁業者を中心とした地域の人々によって、内水面(河川や湖沼)における環境と生態系が守られています。

河川に水利用や治水のための工作物が造成された結果、魚類などの移動阻害が問題となっています。また、ブラックバスなどの外来魚の個体数の増加や生息域の拡大によって、わが国に在来の生物への影響も懸念されています。 こうした問題に対して、内水面漁業者を中心とした様々な取り組みが展開されています。

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魚道の機能維持とモニタリング

堰などに設けられた魚道に堆積し、魚の遡上・降下の支障となる土砂や石、ごみなどを除去する取り組みが行われています。また、魚の遡上・降下の状況をモニタリングし、魚道が有効に機能しているかのチェックを漁業者が行い、河川管理者と協議し、改善を要望する体制が整備されている例などもあります。

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産卵場づくり

アユは河川の下~中流域の河床の石のすきまに産卵を行います。産卵シーズン前に漁業者の手で産卵場となる瀬の河床を耕うんすることで、良好な産卵場づくりを行っています。

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外来種の駆除活動

ブラックバス、ブルーギルの外来魚は、在来の生物を補食するなど生態系への悪影響が懸念されています。各地で漁業者や遊漁者、一般市民による駆除活動が展開されていますが、特に漁業者は漁船や漁具を保有していること、生態についての知識が豊富なこと、効率的に漁獲できることなどから、外来種防除の中心的役割を担っています。

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特定外来種

平成16年6月に「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」が公布されました。わが国固有の生態系を壊すことが危惧される外来生物として、魚類ではオオクチバス、コクチバス、ブルーギル、チャネルキャットフィッシュの4種類が「特定外来種」に指定されました。

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