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プレスリリース

「平成31年度北西太平洋鯨類科学調査(オホーツク海側沿岸域調査)」の終了について

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令和元年6月25日
水産庁

「新北西太平洋鯨類科学調査計画(NEWREP-NP)」に基づき、オホーツク海側沿岸域で実施していた調査が、6月24日(月曜日)に終了しました。

1.調査の目的及び概要

本調査は、日本沿岸域におけるミンククジラのより精緻な捕獲枠算出を目的として、実施しているものです。
なお、NEWREP-NP(計画期間:2017年から2028年まで)では、沿岸域調査として、太平洋側沿岸域とオホーツク海側沿岸域でミンククジラの捕獲調査を実施することとしており、年齢情報等の生物学的情報の収集、胃内容物の餌生物種の同定・内容物量の測定等を行います。
本調査は、国際捕鯨取締条約第8条に基づき、農林水産大臣の許可を受けて実施されるものです。

2.調査実施主体

一般社団法人  地域捕鯨推進協会
  調査総括  加藤  秀弘(一般財団法人  日本鯨類研究所顧問)
  調査団長  吉田  英可(国立研究開発法人  水産研究・教育機構  国際水産資源研究所グループ長)

3.調査期間

令和元年6月1日(土曜日)~6月24日(月曜日)(24日間)

4.調査海域

北海道網走沖

5.調査船

標本採集船:5隻

6.結果概要

(1)捕獲調査
  ・捕獲頭数:ミンククジラ32頭
    (目標捕獲頭数  47頭)
  ・捕獲鯨の組成
    雄  5頭(平均体長6.04m(4.14m~7.50m))
    雌 27頭(平均体長7.32m(5.50m~8.40m))
  ・捕獲された個体の胃内容物(オキアミやニシンなどの餌生物)、年齢情報や性成熟情報等のデータを収集。
(2)目視調査による発見頭数
ミンククジラ  62頭61群
ザトウクジラ  7頭5群
ナガスクジラ  155頭97群
ツチクジラ  58頭15群
(3)調査データの活用
今回の調査で得られたデータは、今後、詳細な分析を行った上で、国際捕鯨委員会(IWC)科学委員会に報告されるなど、北西太平洋における鯨類資源の保存及び管理に資する科学的知見の蓄積・増進に役立てられます。

7.その他

IWC脱退に伴い、本年(2019年)7月以降、捕獲を伴う調査は実施しませんが、これまでの鯨類科学調査で収集したデータの分析を継続し、商業捕鯨・目視調査等で収集するデータ・分析結果と併せ、IWC科学委員会に報告するなど、引き続き国際的な鯨類資源管理に協力していきます。

8.参考

・令和元年6月1日付けプレスリリース「平成31年度北西太平洋鯨類科学調査(オホーツク海側沿岸域調査)」の実施について
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kokusai/190601.html
新北西太平洋鯨類科学調査計画(NEWREP-NP)の概要については、以下のURLで御覧になれます。
https://www.jfa.maff.go.jp/j/whale/index.html

お問合せ先

資源管理部国際課

担当者:槇、小川
代表:03-3502-8111(内線6762)
ダイヤルイン:03-3501-3861